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アンチエイジングにも効果的なコエンザイムQ10

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Q10(コエンザイムQ10)は、青魚や牛肉、豚肉、大豆類、ブロッコリー、ホウレンソウ、キャベツなどに多く含まれる物質で、50年ほど前に発見されました。
体内では、酵素の働きを助ける補酵素として働きます。
酵素は、体内で物質を分解したり合成したりする働きをしますが、補酵素は、この酵素の働きをスムーズにするために必要な物質なのです。
つまり、人間が元気に活動するためのエネルギーを作り出すのに、不可欠な役割を果たしているわけです。

私たちの体は、約60兆個もの細胞から成り立っています。
細胞が活動するには、エネルギーが必要です。
そのため、それぞれの細胞には「ミトコンドリア」というエネルギーの生産工場があります。
ここで酸素と、食べ物から取り入れた栄養素を原料にATP(アデノシン3リン酸)という生体エネルギーが作られます。
そして、その際の生産活動を効率よくするのが、Q10なのです。

Q10が不足している場合に比べるとQ10が体内にじゅうぶん蓄積されている場合は、28倍も多くのエネルギーを生産できるとの研究報告もあります。
つまり、細胞にQ10が不足するとエネルギーが不足して全身の細胞が消耗し、疲れやすくなったり、免疫力(病気に対する抵抗力)が低下したりしてしまうのです。

特に、エネルギーを盛んに消費する細胞(心筋、骨格筋、肝臓、腎臓、脳などの細胞)でQ10が不足すると、そのダメージは甚大です。
例えば心筋の場合、Q10が不足すると心臓の働きが低下して心不全(心臓の働きがふじゅうぶんになること)を起こすこともあります。
このため日本では、約30年前から、動悸や息切れなどの症状を改善する心臓病治療薬として、Q10が使われてきました。

一方、サプリメント先進国のアメリカでは、10年ほど前から栄養補助食品として売り出され、疲労回復や老化予防のサプリメントとして、大変な人気を集めています。
というのも、Q10は人間の体内でも作られますが、その合成能力は加齢とともに衰え、体内のQ10の量は減少していくからです。
また、ストレスによっても体内のQ10は失われます。

先に述べたように、Q10は頭のてっぺんからつま先まで、全身のあらゆる細胞が必要とし、細胞の活動に必要なエネルギーの生産に、欠かせない役目を果たしています。
食べ物から取るだけでなく、不足する分をサプリメントで補っていけば、老化に伴うさまざまな不調の改善効果が期待できるのです。

そして2001年、遅ればせながら日本でも、Q10がサプリメントとして登場しました。
「アメリカでトップ3の売れ行きを誇る新しいサプリメント」「若返りのサプリメント」として話題となり、特に中高年の大を中心に、愛用者が急増中です。

老化は、皮膚に対してはシミやシワ、くすみとして現れてきます。
女性にとっては、特に気になる悩みでしょう。
Q10は、肌の若返りにも効果があることがわかっています。

あるモニター企画で、実際にQ10を試してもらい、1ヵ月後の自覚症状の変化を調べた結果を紹介します。
「心臓病の症状」に対する有効率(改善した・少し改善したと答えた人の割合)の87%、「疲労・倦怠感」の有効率80%に次いで、「肌荒れ」の有効率は71%と、高い有効率を示しました。
「シワ」に対しては21%、「シミ」と「色黒」に対しては、それぞれ17%の有効率でした。

モニターからの回答の中には、「バストに張りが出てきた」「レーザー(レーザー光線を使って行う治療)で取ろうと考えていたシミが薄くなった」という声もありました。
このような効果も不思議ではありません。
Q10がじゅうぶんに補われれば、皮膚の細胞が元気になり、新陳代謝もスムーズになります。
その結果、肌の張りやみずみずしさがよみがえり、シミなどの原因となるメラニン色素の排出もうまくいって、肌のたるみやシミが改善するのです。

また、あるテレビ番組の調査では、Q10が豊富に含まれるイワシを日常的によく食べている千葉県の九十九里浜の人たちは、血液中のQ10の量が多く、肌年齢も若いことが明らかになりました。

番組では、実年齢が37歳なのに肌年齢が52歳と診断された女性に、イワシなどQ10を豊富に含む食品を毎日食べてもらう実験を行っていました。
そして、2週間後に再び測定すると、肌の弾力性が回復し、肌年齢は40歳と、12歳も若返ったのです。
体を内側から美しくする美肌剤として、Q10はとても有望だといえるでしょう。

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